そこの自分の考えはあるか 吉田秀和 音楽評論家

吉田秀和は音楽評論家。

音の本質、さらにはその裏側までも聞き取る力と、
それを表現する文章力
そして自分の意見は批評でも賞賛でも公表するという筋の通った方。


高度経済成長の中、ピアノの神様とよばれる方が来日、
当時、齢70ちかく。日本ではピアノの神様が来るとあって
高額のチケットは飛ぶように売れた。演奏の映像があるが
スタンディングで拍手喝采を受けていた。
しかし、吉田はこの時の演奏を、
「すくなめにゆっても骨董にひびがはいっている」と批判した。


「そこの自分の考えはあるか」彼の言葉でこころに残った台詞です。


2011年3.11を体験した後、彼は日本人の想像力の無さに失望したという。
これまで、日本の事真剣に考え続けた偉人の1人であった。
翌年、98才でなくなられました。